お知らせ

令和6年度 新年のご挨拶

年頭のご挨拶

 

明けましておめでとうございます。

謹んで令和6年の年頭のご挨拶を申し上げます。

昨年は、5月に新型コロナウィルス感染症が5類に移行となり、日経平均株価も33年ぶりの3万1千円台を回復しました。しかし、長期化する円安の影響等を受け生活に直結するエネルギーを中心とした物価の上昇が続き、まだまだ景気の回復を感じるには遠い1年となりました。国際的には、ロシアとウクライナとの戦争は長期化し、10月にはパレスチナのガザ地区を支配するハマスがイスラエルを攻撃し新たな争いの火種が生まれました。

明るい話題としましては、6年ぶりの開催となりましたワールドベースボールクラシック(WBC)では、大会MVPの大谷翔平選手を中心に日本代表が3大会ぶり優勝の栄冠に輝き、国内を大いに沸かせました。決勝前に呼び掛けた(今日だけはアメリカに)「憧れるのをやまめしょう」は流行語大賞にもノミネートされました。

税制面では、10月に適格請求書保存方式(インボイス制度)が予定通り施行され、登録勧奨等の事前対応から施行後の請求書の確認作業等に追われました。しばらくは、大きな影響を与えそうです。

令和6年に目を向けてみますと、7月にフランスパリで第33回夏季オリンピック、8月に第17回夏季パラリンピックが開催されます。前回の東京大会が1年延期となりましたのでこれまでとは違う3年間での調整ですが、出場選手の皆さんには東京大会同様のメダルラッシュを期待したいものです。

キャッシュレス化にともない最近では使用機会も減りました日本銀行券も刷新されます。埼玉県深谷市出身の渋沢栄一翁が一万円札の肖像として採用されています。辰年は活力旺盛になって大きく成長し、形が整う年だといわれています。この刷新が景気回復のきっかけの一つになることを願っております。

経営環境におきましては、令和6年1月、これまで2年間宥恕措置となっていた電子帳簿保存法が本格的に適用されます。令和5年度の税制改正により取り組みへのハードルは下がったと言われてはいるものの、最終的な取扱いの判断、事務処理等は我々中小企業にとって大きな負担になると思います。インボイスを含めたDX化のインフラも整いつつありますので、これをよい機会と捉え、一歩先を行く仕組みをつくりあげていきましょう。

ちなみに、弊社のDX化による中期計画3年間でのペーパーレスの取り組み結果は下図のとおりとなりました。

 

2019.7~2020.6 2022.7~2023.6 比率
使用枚数 158,884枚 88,970枚 56.00%

 

取り組み前の2020.6期と比べて3年間で44%を削減することができました。目標の0枚には到底及びませんでしたが、一定の成果となりました。ポイントは、手間と省資源を天秤にかけたときにどのレベルを目標とするかです。省資源に固執するのではなく、それぞれの役割を考慮し目標使用料を決める必要があります。また、ひとりひとりの意識をどう持続させるかの仕組づくりが大事であると認識することができました。

今年も引き続きDXによる様々な仕組みづくり、改善活動が中心となりますが、生成AI等の新しい技術の普及により、今後どの分野でどのような革新が起こるかわかりません。スピードを上げて襲い掛かる環境変化にどのように対処するか、単独で乗り越えていくにはますます厳しい時代に突入すると思います。我が事務所では引き続き皆様の良きパートナーとして、使命感とリラティブスマインドをもって寄り添っていこうと考えております。

結びにあたり、皆さまご清栄を心よりお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

令和6年1月4日

税理士法人西田経理事務所

代表社員 吉留良平