お知らせ

平成31年 年頭のご挨拶

年頭のご挨拶

新年、明けましておめでとうございます。

皆様におかれましては、お健やかに新年をお迎えのこととお喜び申し上げます。平成31年の年頭にあたりましてご挨拶申し上げます。

2019年の幕が開き、様々な目標や誓いをお立てになられた方もたくさんいらっしゃることと思います。

昨年を振り返ってみますと、まず思い起こされますのは、地震、豪雨と台風による被害です。6月の大阪北部地震並びに9月の北海道胆振東地震による甚大な被害が発生しました。また、7月には、中国地方並びに四国地方を中心にした西日本豪雨、さらに、8月9月には近畿地方を中心に、大型で強い台風20号、21号、24号が相次いで襲来しました。それぞれの被害では、多数の方が亡くなられ、数多くの方が被災されました。被害に遭われた方々並びにご家族の皆さまには心よりお見舞い申し上げます。その他にも、豪雪被害や夏の猛暑もあり、自然災害の特に多い年でもありました。

一方、経済の状況に目を転じますと、景気回復局面が、高度成長期の「いざなぎ景気」を超え、戦後2番目の長さとなるとの政府発表が12月にありました。しかしながら、その実感を確かなものとしている経営者がどれほどいるのかはなはだ疑問であります。

さて、本年ですが、最も大きな出来事といえば、4月30日、天皇陛下の退位に続き、翌日5月1日皇太子殿下の即位、そして改元であります。平成が最後の年となります。また、選挙の多い年でもあります。4月の統一地方選に続き、7月の参議院選挙、埼玉県知事選挙も行われます。とかく、選挙の多い年には景気はあまり良くないとの話題もありますが、10月には、消費税率が8%から10%(一部の飲食料品は8%)に上がり増税となります。2019年の大発会は、3年ぶりの下落となりました。このような環境などから、本年は、ここ数年になく、経済的に軟調となるのではないかとの弱気な論調もあるようです。

平成の時代を振り返って、「システムの時代」と表現された方がおられました。システム(仕組み)は、効率や生産性の向上を第一義とし、誰がやっても同じ効果を生み出せる手法や体制を作ることを目標とします。また、システム開発にはコンピューターの発展が大きく寄与していることは言うまでもありません。

この30年の間、様々な場面でシステムを導入することで大きな成果を上げてきました。しかし、一方で、システム至上主義もはびこっているようにも思います。システムの導入を急ぐあまり、そこに働く「人」の心を置き去りにしてしまい、かえって経営が難しくなっているケースも散見されます。

平成が終わり、新しい元号が始まる本年はどのような年となるのでしょうか。追い風が吹く状況は、なかなか想像難しがたいのではないかと思います。しかし、どのような年であっても、行き過ぎた利己心をおさめ、いままで培ってきた経営の本道を守り、さらに磨きをかけていくことが我々経営者には求められるのではないでしょうか。まさに「人心(利己心)これ危うく、道心これ微かなり」(尚書)ではないかと思います。

弊社では、「組織の成長は人の成長、人の成長は心の成長」をモットーとして、お客様の繁栄と永続を願い、3代75年経営の実現をめざして皆さまの経営をサポートいたすべく日々努力しているところです。今後も皆さまのご期待にお応えできますよう業務に邁進いたす所存でございます。本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

むすびにあたり、本年が、皆さまにとりましてより実り多き年となりますことを心よりお祈り申し上げ、新年にあたりましてのご挨拶とさせていただきます。

平成31年1月5日

税理士法人西田経理事務所

代表社員 西田政隆